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右肩を撃ち抜かれた香を教授たちの元へと連れて行くと、手際よく教授とかずえちゃんが処置してくれた。

顔色が蒼白だったため、かなり出血したのでは・・・?と、心配で仕方ないが、自分にできることがないため、気を紛らわそうとクーパーのボンネットに腰掛けると、煙草をくわえて火をつけた。

ミックは落ち着かないのか、簡易テントの前をウロウロとしている。・・・はっきり言って目障りだ・・・(怒)

「ミック!てめぇ、そんなところでウロウロすんな!!目障りなんだよっ!!」

「NO!!俺はカオリの事が心配でたまらないのに、お前こそ何なんだ!?カオリが怪我をしたっていうのに、心配じゃぁないのか!?」

「なっ・・・!!てめぇに何がわかる!?俺はっっ・・・!!」

俺たちがテントの前で言い争いをしていると、中から教授がヒョッコリ顔を出した。

「おぬしら、中にはけが人がおるんじゃぞ?ちっとは静かにせんか。・・・撩、入れ。香君を車に乗せて儂の家まで運んでくれんかの?取りあえず処置は終わったが、少々出血が多くての・・・・。利き腕じゃし、数日家で様子をみたいんじゃ。」

教授の後に続いてテントの中に入ると、血と鉄錆の匂いが充満していた。ベッドに横たわる香は、すぅすぅと寝息をたてていた。肩の傷に触れないよう、そっと香を抱き上げ、ワゴン車へと運ぶ。香を横にしてやっていると、ミックが運転席に乗り込んできた。

「お前はそのままカオリに着いててやれ。運転くらいなら俺で十分だ。」

助手席にはかずえちゃん。後ろには教授が乗り込む。香は頭を置く位置が定まらないのか、寝返りをしようとしては痛みに呻いていた。

「・・・ったく・・・。しょうがねぇなぁ・・・」

ブツブツと文句を言いつつ、香の頭をそっと自分の膝に乗せてやると、香は落ち着いたのかほっとした表情をしている。

猫っ毛のあいつの髪を指に絡めながら、そっと目を閉じる。今はただ、自分の膝の上の温もりを、心の底から愛おしい・・・と思うのだった・・・。



2週間後。動かすと痛みはあるものの、片手でそれなりの生活ができるようになった香は、アパートへと帰りたがった。

「・・・だって、ここにいると教授やかずえさんの邪魔になっちゃうでしょ?それに、アパートの方が美樹さんだって通いやすいし・・・」

俯きながらゴニョゴニョと、帰るための「理由」を必死になって探している香をみて、可愛いと思った。

・・・まぁ、帰りたがる理由を作ってるのは、俺だしなぁ・・・

クククッと思わず笑ってしまうと、香から久しぶりのハンマー(1t)がお見舞いされた。

「何笑ってんのよっっ!!元はと言えば、あんたが悪いんだからねっっ!!」

耳まで赤くして抗議してくる香。



・・・そう。香を教授宅へと運び込んだ後、俺は香の目が覚めるまでは・・・と、傍についていたのだった。

そして夕方、やっと目覚めた香に、俺は真っ先に自分の正直な気持ちを伝えたのだった。

「・・・香、今回の件は、俺と海坊主が過去に受けた依頼に絡んでのヤマだったんだ。それにお前や美樹ちゃんを巻き込んでしまって、すまない。」

先に言わなければ、香の性格上、今回もまた俺に迷惑かけた・・・なんて言いだし兼ねないと思ったからだ。

「・・・香、良くやったな。お前がいなけりゃ、美樹ちゃんだって無傷で脱出できなかった。それに、あの時だって、お前の投げた小型爆弾のお陰で、俺はヤツを撃つ時間が出来たんだ。・・・正直、あれには驚いたけどな・・・。まさか、あんなもんまで隠し持ってたとはね・・・。・・・大人しく待ってればいいものを・・・・。このじゃじゃ馬が・・・・」

ベッドに横になっている香の額をデコぴんしてやる。つつかれた額を左手で押さえながら、香がぷぅっと頬を膨らませて言った。

「・・・だって、ただ待ってるのはイヤだったの。少しでも撩の助けになれば・・・って思って作ったのよ?・・・だって、この3ヶ月の特訓は、そのためのものだもん・・・」

・・・撩と対等になろうなんて思ってないけど、少しでも背中を預けてもらえるようなパートナーになりたかったの・・・

小さな声で呟かれた一言に、胸が締め付けられる思いがした。そっと香を抱き起こすと、傷に触れないよう抱きしめる。

「・・・ばぁか・・・。この俺が安心して背中を預けられんのは、今も、これからもお前だけだよ・・・。」

華奢な背をそっと撫でてやる。言葉にならないほどの、愛しいという感情が少しでも香に伝わるように・・・。

「・・・ほんと・・・?ずっと・・・?あたしだけ・・・?」

自信なさげに確認してくる香の顔をのぞき込むと、涙に濡れた瞳とぶつかった。

「・・・お前だけだ。・・・ずっと・・・。」

そう言って、香の唇にそっと自分の唇を触れあわせる。

真っ赤になって固まっている香に苦笑しながら、耳元で囁いた。

「・・・これから、覚悟しとけよ?香ちゃん♪・・・身も心もずっと、俺のパートナーはお前だけだからな?」

意地の悪い笑みを浮かべながら囁いた一言に、香は真っ赤になりながらも、ぎゅっと俺に抱きついてきた。

「・・・うん、あたしもずっと撩のパートナーがいい・・・撩だけの・・・」



そんな甘いやりとりがあった後。怪我で動けない香の面倒をみるのはパートナーである俺の責任だ!!と言い切って、身の回りの世話を焼こうと張り切って(特に着替えとか、身体拭きとかぁ~・・・グフフ・・・)いたのに、香のヤツ・・・

「あんたに着替えの手伝いなんて頼める訳ないでしょ!?自分でやるからいいわよっ!!出てって!!」

あぁ~??身も心もパートナーになるんじゃなかったのか~?!折角の俺の好意を~~!!

その後、今までの自分とは思えないような言動の数々で、香を赤面させ、周りの連中も呆れかえるほどの状態だった俺。

(大したことはしてないぞ・・・。まぁ、着替えを手伝ってやろうと思って、ちょっと部屋を覗いたら偶々、香が裸だった・・・とか。後は、左手じゃぁ飯も食いにくいだろうから、食べさせてやったついでにチューをしたとか・・・その程度だ!!)

今までとは、真逆とも言える俺の言動に振り回され続けた香は、別の意味で疲労困憊したらしく、人目のきにならない自分のテリトリーであるアパートへと帰りたがっているのであった。

教授はと言うと、俺たちのやりとり(特に俺?)を見て楽しんでいるようで・・・

「・・・毎日かずえ君か儂に傷を見せる事と、家事は厳禁じゃ、大人しくしてなさい。それから、決して一人では外に出歩かん事。それが守れるならいつでも退院して良いぞ?」

意地の悪い教授からの指示に、香が抗議の声を上げる。

「えぇ~~!?で、でも・・・家に帰ったら色々自分でやらないといけないし・・・。」

躊躇する香の言葉を遮って、俺は話しに割って入る。

「その条件、のみます!!家事は俺がやれば良いわけだし・・・。だぁいじょうぶっ!!撩ちゃん、頑張って香ちゃんのお世話するもんねぇ~~♡」

ニヤケ顔の俺を見て、香が悲鳴を上げた。

「や~!!無理っ!!無理よっ!!美樹さん!お願い、毎日来て!!」

助けを求められた美樹ちゃんは、悪戯な笑みを浮かべて俺たちの顔を見比べている。

「え~?せっかく冴羽さんが家事とかやってくれるって言ってるんだから、お願いしなさいよ?香さん。こんな事、滅多に無いわよ?・・・まぁ、掃除に関しては不安が残るから、もちろん手伝いにはいくつもりだけどね・・・・?それに・・・アパートなら、香さんも遠慮なく冴羽さんに甘えられるでしょ?」

チラリと香の顔を見つつ、楽しげに話す美樹ちゃん。さっすが美樹ちゃん!分かってるぅ♪

がっくりとうなだれる香。結局、人目を気にしない方を選んだ香は、翌日教授の許可の元、アパートへと帰ってきたのであった・・・



緊張した面もちの香の背を、そっと押すとアパートの中へと入れる。

「・・・ばぁか・・。今にも取って喰われそうな顔すんなよ。・・・これから、ずっと一緒なんだ・・・。だから、少しずつ慣らしてやっから。時間はたっぷりあるんだし。」

そう言って、ソファの端で小さく固まっていた香にホットミルクを差しだしてやった。

・・・そう、時間はたっぷりある。今までの遅れを取り戻せる位、怪我を理由に香を甘やかしてやるつもりだ。他の連中に何と言われようと構わない。

ホットミルクを啜りつつ、上目遣いで俺の様子を見る香を眺めながら、取りあえず何をしてやろうか・・・と、色々思いを馳せている俺だった・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
しの様、こんな感じになりましたが、いかがでしょうか?リクエストにお答えできなかった部分もあるかとは思いますが、私の頭と文章能力では、これが限界でした・・・(-_-;) 少しでも楽しく読んでいただけましたら、嬉しいです。

最後まで読んで頂いた方、どうもありがとうございました。お返事の方は、順次させていただきますので、もう暫くお待ち下さいm(_ _)m

次回は、短編になると思います。お時間がありましたら、また遊びに来ていただけると嬉しいです♪
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【2013/11/20 00:00】 | To the destination ~しの様リクエスト~
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