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作戦決行日までの3日間。俺たち4人は顔をつき合わせて、お互いの動きを何度も確認していた。

口には出さないが、それは実践において初心者である香の不安を軽減させるためでもあった。


そして決行日前日。

「いいか、香。焦る必要はない。今のお前なら余裕を持って出来るはずだ。美樹も一緒だ。」

そう言って、優しい目をして香を見つめるタコの姿。それはまるで、巣立つ雛を見守る親鳥のようだ。

「大丈夫よファルコン。だって香さんの腕は、あなたのお墨付きじゃない。それに、あたしと香さんの息もぴったりだし。」

夫の言葉に頷きながらにっこりと微笑み、コーヒーを出してくれる美樹ちゃん。

そこに出来上がっている温かい3人の子弟関係は、俺が入り込む余地などないほどで・・・。

・・・どうも、今回ばかりは本当に俺はおまけらしいな・・・

逃走経路の確保と、非常事態の時のサポート。それが今回の俺の役割だ。早い話が、保険みたいなもんだ。


妙な疎外感を感じつつ、コーヒーを啜る俺。

ポーカーフェイスが得意な俺だが、美樹ちゃんの目は誤魔化せなかったらしい。香とタコがトラップの最終確認に地下に降りて行った後、カウンター越しに
話かけられた。

「ねぇ冴羽さん。今回の冴羽さんの役割は、香さんを支えることなのよ?彼女、あなた以外の人と仕事するの初めてでしょ?その不安を取り除いてあげるのが、冴羽さんの役目よ。・・・ファルコンと香さんが仲が良いからって、ヤキモチ妬かないのよ♪」

ニッコリ笑って、結構グサッとくる言葉を言う美樹ちゃんに、返す言葉もない。

「・・・あ、あははぁ~・・・な、なんの事かなぁ~美樹ちゃん?」

「んふふぅ~♡・・・ま、やっと冴羽さんも香さんと向き合う気になってくれたみたいだから、この辺で勘弁しといたげるわぁ~」

冷や汗が背中を伝う。・・・は、ははは・・・。

ガックリとうなだれていると、地下から2人が上がってきた所だった。俺の姿に、キョトンとした顔の香。

「撩?どうしたの?」

「・・・いんや。なんでもない。・・・で?最終チェックとやらは終わったのか?」

明日に迫った決行日を前に、最終チェックに余念がない2人。元々、下準備を万端にするタコと几帳面な香の性格を考えれば、そんな質問は愚問だとはわかっちゃいるんだが、聞かずにいられなかった俺が、実は一番余裕がないのかもしれない。

「大丈夫、必要なものは車に積めたし。海坊主さんとの連動も確認済みよ。あとは、明日現場での作業だけ。」

やや緊張した面もちで、自分に言い聞かせるように答える香の姿が意地らしくて、無性に愛おしく感じた。

「んじゃ、明日に備えて今日はもう帰りますか!」

そう言うと、香の肩を抱き、2人にひらりと手を振って俺たちはキャッツを後にしたのだった。


家に帰ると、パタパタと動き回る香。夕飯も、いつもより早めの時間に食べ終わった。

夕食後、後かたづけをしている香に声を掛ける。

「香。銃持ってこい。俺のと一緒に手入れしてやるから。」

お守り代わりとしての意味合いでしか持たせてこなかったが、明日は万が一にでも使用する可能性がある。そう思ったら、やはり自分の手で手入れしておいてやろうと思ったのだ。

「え・・・。いいの・・・?」

びっくりしたような顔の香に、苦笑しながら答える。

「いいから。早く持ってこい。槇ちゃんだって、たまには掃除してやらんと可哀想だろ?」

「・・・ありがと。撩」

そう言って、自室へと戻りローマンを手に戻ってきた香は、それを俺に預けると手入れをのぞき込む様に、俺の前に座った。

カチャカチャという音だけが妙に響いて聞こえる。なんて事ない作業だが、香にこうも見つめられるとドキドキしてしまう。

・・・なんだかなぁ~・・・

困惑した面もちでいると、香がぽつりと呟いた。

「・・・あたし、ホントに大丈夫かな・・・?」

自信なさげな顔をする香。そんな香を見て、思わず抱きしめた。

「・・・俺も一緒だ。もちろん、槇村もな。・・・今のお前なら、大丈夫だ。自分を信じろ。・・・お前は、俺の相棒だろ?」

香が、無言ですがりついてくる。その華奢な身体を抱きしめたまま、俺は香が落ち着くまで背中を撫でていた・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すいません~(汗)カオリンがお仕事する所を書くつもりだったのですが、お仕事前の2人を想像してしまい、つい書いてしまいました(-_-;)

香も不安でしょうが、それ以上に撩も不安なのではないのかな・・・?と。次回はお仕事します!(断言)お待ちください~~
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【2013/10/29 19:00】 | To the destination ~しの様リクエスト~
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