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「・・・来ないで・・・」

香自身を守るために渡したはずのコルトローマンの銃口は、敵ではなく、香自身の心臓に向けられていた。

ゆっくりと引き金を引いていく香。

なぜ・・・?何でこんなことになった?・・・俺の選択は間違っていたのか・・・?

戸惑う俺の目の前で、一発の銃声が鳴り響いた・・・・・・・






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「香が撃たれた」

その一報が入ったのは、俺とミックが情報収集という名の飲み歩きをしている最中だった。

最近不穏な動きをしている輩がいる。どうやらシティーハンターを狙っているらしい。という情報を得ていた俺は、詳しい事を聞き出すために夜の歌舞伎町へと繰り出していたのだった。

海坊主から、香は教授の家に運ばれ手当を受けていること、左肩に被弾したが命に別状はないということを聞いていたが、教授の家にたどり着くまで落ち着かなかった。

(俺がもっと注意していれば・・・出かけなければ・・・)

後悔の念に駆られる。

香を狙ったヤツは、おれがアメリカにいたときにやり合ったヤツだった。

「冴羽の苦しむ顔がみたい。」

ただそれだけの理由で香は撃たれたのだ。



教授宅へたどり着くと、教授が出迎えてくれた。

「早かったのぅ。・・・なぁに、弾は貫通しとるし、たいしたことはない。痛み止めも効いて今眠ったところじゃ。」

思わず、ホッと小さくため息をつく。

「ありがとうございます。・・・しばらく、あいつを預かってもらえませんか?」

また狙われるかもしれない。怪我をしている今、狙われたら逃げるのもままならないはずだ。

ふぅ~っと教授はため息をつくと、静かに目を瞑って言った。

「それはかまわんが・・・。ちゃんと迎えにくることが条件じゃぞ?」

一瞬固まる俺。

「・・・もちろんですよ。怪我が治るまででいいんです。あいつをアパートに連れて帰ったら安静になんかしてないでしょうからね」

肩を竦め、おどけた感じで話す。

話しているうちに香がいる部屋の前まで来ていた。

「ここじゃ。・・・撩よ。自分を責めるんじゃないぞ・・・?」

教授はそう言いおくと、自室へと引き上げていった。

そっとドアを開け、ベッドに横たわる香の傍に行き、近くにあったイスに座った。

毛布からみえる左肩には真っ白な包帯が巻かれていた。

熱があるのか、うっすらと汗ばむ額。いつもより少し早い呼吸。

「・・・痛かっただろうな・・・。すまない・・・」

俺のせいだ。俺のパートナーだという理由でこんな目にあったのだ。今回はこの程度で済んだが、次は命を落とすかもしれない。

・・・香と離れよう。パートナーを解消し、表の世界へ返そう。そうすれば、今回のようなことは起きないはずだ。

そのほうが、香は幸せになれる。

眠っている香の髪にそっと触れると、俺は部屋を後にした。

香を表に返すための準備をするために・・・・・・
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【2013/06/16 06:00】 | One only wish
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