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小さい頃、辛いことや悲しいことがあると兄貴がギュッと抱きしめながら言ってくれた言葉がある。

「大丈夫。大丈夫。」

その言葉は、不思議とあたしの心を落ち着かせてくれた。

兄貴がいなくなって、辛くて悲しくてどうしようもないとき、自分の部屋の鏡を見ながらよく呟いた。

抱きしめてくれる人はいないから、自分で自分を抱きしめながら。

「大丈夫、大丈夫。」

兄貴はここにはいない。でも、その言葉は魔法の言葉で、まるで兄貴に抱きしめられているような気持ちになった。



まるで兄貴がいなくなったあの日を彷彿とさせるような雷雨の日、リビングのソファの上で小さくなって自分を抱きしめながら呟いていた。

「大丈夫、大丈夫」

ふっと人の気配がして、目を開けた。

「りょぉ・・・」

「おまぁ、そんな顔してなにが『大丈夫』なんだよ?」

ちょっと困ったような顔の撩。・・・どうしてそんな顔してるの?

すっと撩の手があたしの頬に触れた。

「なぁに泣いてんのかなぁ~香ちゃんは?」

「なっ、泣いてなんかないわよっ!」

だって、涙なんてでてないから。

「いいや。泣いてる。・・・お前の心が。」

気が付いたら、撩の腕の中にいた。

「なぁ、我慢するなよ。一人で『大丈夫』なんて言うなよ・・・槇ちゃんの代わりに俺がいくらでも言ってやるから」

その言葉を聞いて涙がこぼれた。兄貴を亡くしてから初めて泣いた。

撩はそんなあたしを抱きしめたまま、背中をさすりながら言ってくれた。

「大丈夫、大丈夫」

大きな手、低い声、広い胸。兄貴とはぜんぜん違うけど、とても安心できたのを覚えている。



そして今。

「大丈夫、だいじょーぶっ♪」

昼食の準備をしようと台所に立っていたあたしに、真っ昼間から不埒なお願い(もっこり)をしてきた撩。

「ばっ、バカなこと言ってじゃないわよっ!そそそんなこと、真っ昼間からする事じゃないでしょっ!?第一、あたしにはご飯の支度があるんだからね!」

後ずさるあたし。

「ん~?飯より、僕ちゃんカオリンが食べたいのぉ~♡飯の支度なんて後ですればいいのっ!」

有無をいわさずあたしを担ぎあげると、自室へと向かう撩。

「ぎゃ~!ばかっ!は~な~せ~!!」

「照れない照れない!大丈夫大丈夫!」

「大丈夫じゃなぁ~い!」

叫ぶあたしの願いむなしく、パタンと撩の部屋のドアが閉まったのだった・・・


撩のベッドの上で、ぐったりするあたしの髪をいじりながら撩が囁く。

「大丈夫、大丈夫。」

「・・・何が、大丈夫なのよ・・・」

「んぁ?外、雷雨だからさ・・・。お前、苦手だろ?」

耳を澄ませば、ゴロゴロという雷の音と窓を打ち付ける雨の音が聞こえてきた。

「・・・今、気が付いた・・・」

撩のお願いに付き合わされたあたしに、そんな余裕なんてなかった。

・・・もしかして、こんな天気になりそうだって分かってて、こんな事したの?

そう思ったら、なんだかおかしくなってしまった。

「・・・ありがと、撩。大丈夫だったよ・・・」

「『大丈夫』ならいいさ・・・」

撩のかけてくれた魔法の言葉。これからも、よろしくね♪


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

なんだかうまくまとまってない気が・・・(^_^; すみませんm(_ _)m

「大丈夫」と言う言葉ですが、実生活で結構使っております。ものすご~く落ち込んだ時とかに、呪文の様につぶやくと心が落ち着いてきます。

一種の自己暗示みたいなものかなぁ・・・?

次は「kids room」の予定です。週末にアップ予定ですので、お時間がありましたら覗いてみてくださいませ♪
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【2013/05/15 23:23】 | 短編
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