CH2次創作サイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「え~~っつ!2人とも!?おめでと~!」

キャッツで美樹とかずえから妊娠の報告を受けた香は、自分の事のように喜んだ。

「どっちかなぁ?楽しみだね♪あ、あたしで出来ることなら何でも言ってね!お手伝いするから。」

和気あいあいと子供の話しをする女3人。それは、男達が思い描いていた未来。幸福の時間だった。


2人は妊娠後、定期的に教授宅へと検診に通った。教授の知り合いの助産婦さんに、「両親学級」なるものを開いてもらい、男性陣も交えてマタニティライフを満喫していた。

少しずつ大きくなるお腹。美樹は六ヶ月過ぎに、かずえは7ヶ月過ぎに教授宅へと身を隠した。

外に出られない2人を気遣って、色々差し入れをしたり、おしゃべりをしたりする香。そんな時間はとても楽しく、幸せな時間だった。

だが、ふとした時に寂しさを感じる。

(あたしも、撩の子が欲しい)

願ってはいけないこと。口にだしてはいけないこと。慌てて心に蓋をする。

ゆっくりと深呼吸をする。ポロリとこぼれた涙を手で拭うと、両手で頬をパチンと叩き、笑顔で2人の元へと向かって行った。



そして春。2人のお腹は大きくなり、美樹はあと2週間で予定日を迎えようとしていた。

「明日は来なくていいわよ香さん。だって、冴羽さんの誕生日でしょ?」

明日は絶対に産まないから。と笑って言う美樹。

「そうよ。最近毎日こっちに来てくれているから、冴羽さん寂しがってるわよ。」

と、かずえ。

結局、2人に押し切られるような形で教授宅を後にした香。



その日の夜、撩と香はベッドで身を寄せ合いながら撩の誕生日を迎えようとしていた。

「ねぇ撩。誕生日プレゼントなにがいい?」

毎年悩む事案。

う~ん。と考えるフリをする撩。本当は、欲しいものは決まっている。

「何?なんかあるの?」

じっと自分を見つめる香を、ギュッと抱きしめ耳元で欲しいものを囁く。

「・・・っ!」

信じられない。といった表情の香に、もう一度、欲しいものを告げる。

「お前の子供が欲しい。」

香の瞳からは、涙があふれていた。

「・・・ダメ、だよ。あたしには、無理。これ以上、撩の負担になりたくない・・・」

そんな香の額にそっと唇を寄せながら、撩は隠していたことを打ち明ける。

「お前には黙っていたが、うちのアパートの4階をシェルターにしたから、何かあったらそこに逃げ込めばいい。3人で仲良く子育てすればいいさ。それなりの広さもあるから、託児所代わりになるだろ。いざとなったら、おれやミック、海坊主が交代で守るから大丈夫だ。・・・俺たちみたいな商売してる人間が、何にも手を打たずにパートナーをはらませるかっつーの!・・・だから、安心して子供を産めばいい。」

「・・・いつの間に?」

あまりの展開に付いていけない香。

「・・・お前が教授の家に行ってるときとか?・・・まぁ、1年以上前から教授にも手伝ってもらいながら進めてたからな・・・。」

あまりにびっくりして、涙も止まってしまった。返す言葉が見つからない。

「あの2人にできたことができないなんて、『新宿の種馬』の名が廃るっ!俺が種無し馬って言われてもいいのかよ!?」

撩の言葉に吹き出す香。・・・何考えてんだか・・・。

「・・・本当に、いいの・・・?」

まだ、信じられない香は縋るような目で撩を見る。

「何度言わせる気だぁ~?俺はお前の子供が欲しいのっ!・・・それとも、俺の子じゃ不満か?」

首を横振る香。

「撩の子が・・・欲しい・・・」

ニヤッと笑う撩。

「じゃっ、これから子作り頑張りますか♪」

そう言うと、再び香との甘いひとときを満喫する撩だった・・・・・・



そして、4月上旬。予定日通りに美樹が男の子を出産した。その1週間後、かずえが女の子を出産した。

「わぁ~かわいい~♡美樹さんににてるかなぁ?」

黒髪のなかなかの美男子。

「海ちゃんよかったなぁ~。お前に似てたらこんなフサフサの髪になってなかったぞ」

そう言った撩の顔にミニハンマーが飛ぶ。

「ってぇなぁ~!ほんとのことだろ~」

「他に言うことあるでしょっ!まったく!」

ぎゃあぎゃあ騒ぐ2人。あきれ顔の美樹とファルコン。

そこに愛娘を抱いたミックがやってきた。髪はミックと同じ色だが、瞳はかずえと同じ黒く、掘りが深い美人である。

「さて、こんどはお前達の番だぜ撩。種馬ちゃん、頑張れよ~♪」

「おう!毎晩頑張ってるぜ!期待してろよなっ!」

ガッツポーズする撩をみて、ポシュと赤くなる香。


2人の間にコウノトリがやってきたのは、それから数ヶ月後のことだった・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
次回ラストの予定です。カオリン、良かったねぇ~。
関連記事
スポンサーサイト

【2013/05/08 17:00】 | 陽のあたる場所
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。