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美樹が妊娠に気が付いたのは2週間前のこと。

病院で妊娠を告げられた美樹は「あるもの」を用意して、夫であるファルコンへ事実を告げることにしたのだ。

夕食後、店の片づけをしているファルコンの元へと下りて行く。

「ファルコン・・・ちょっと見てもらいたい物があるの・・・」

(ウエディングドレスを見せた時より緊張してるかも・・・)

ドキドキしながら「それ」をファルコンの手のひらに乗せる。

一瞬怪訝な顔をする夫。

布でできた「それ」を、クルクルと回しながら形を確認していた手が止まった。

「・・・これは・・・」

真っ赤になりながらも、そっと自分を抱きしめてくれた夫からでた言葉に、美樹は胸が震えた。

「・・・美樹、でかした。・・・後のことは心配するな。おまえは元気な子を産むことだけ考えていればいい」

美樹が用意した「それ」は、自分で縫った「産着」だったのだ。


子供を持つことに関しては、随分前から何度もファルコンと話し合ってきた。

美樹自身、子供は大好きだったが、この生業に身を置いている以上「子供を持つ」というリスクを背負う自信が、最初はなかった。

だから、子供の事は諦めていたのだ。

だが、話し合いを重ねていく中で言われたファルコンの一言で、考えを改めたのだった。

「・・・こんな商売をしている俺たちだ。子供なんてリスク以上の何者でもないのかもしれん。だがな、美樹。俺は、おまえとの子供に『未来』と『希望』を見つけたい。俺のために、産んでくれないか・・・?」

プロポーズの言葉より嬉しかった一言。

だから、今回の事も包み隠さず伝えたのだ。




「『未来』と『希望』か・・・」

美樹の話しを聞き終えたかずえがポツリと呟く。

裏の商売をしているとはいえ、お互いが相応の力をもっている2人だからできることなのだ。

羨ましい。自分にも愛する者を守る力があれば・・・。

負の感情に捕らわれていたかずえに、そっと声を掛ける美樹。

「・・・かずえさん、もしかして『自分には大切な人を守る力がない』なんて思ってる?」

かずえは、今考えていた事案を見事に当てられて驚いた。

珍しく動揺するかずえを見ながら、話しを続ける美樹。

「『力』って言ったって、色々あるでしょ?私やファルコン、冴羽さんみたいな『力』、香さんがもっている優しさも『力』。そしてかずえさん、あなただってその『力』をもってるじゃない」

美樹が言う言葉の意味を掴みきれないかずえは、つい苛立って声を荒げた。

「わたしっ・・・私には、そんな力ないわっっ!」

興奮しているかずえを落ち着かせるかの様に、美樹は静かに話す。

「あるわ。あなたが得意とする分野があなたの『力』なのよ。それは、他のだれももっていないものよ。」

「私だけがもってる『力』・・・?」

「そう。・・・例えば、例の毒蜂とか・・・?これって、十分過ぎる位の『力』じゃない?世のオトコにとっては一大事よ~♪」

美樹の一言に思わず吹き出すかずえ。なんだか胸のつかえが取れたようだ。

「一人の力は弱いかもしれないけど、みんなの力を合わせたらきっと『未来』も『希望』も明るいものに出来るんじゃないかしら?」

そうだ、自分は一人ではない。愛するミックや、こんな素敵な友人達がいるのだ。きっと、なんとかなるはず。

「・・・そうね。ここには、強者がそろってるものね・・・。悩んでても、しょうがないか・・・」

言葉にすることで、自分の気持ちに整理をつける。

(今夜、ミックに正直な話そう。後の事はその時考えよう)

来たときとは別人の様に晴れやかな顔のかずえ。

「ありがとう、美樹さん。私、逃げないで向き合ってみるわ。」

美樹にお礼を言うと、かずえは愛する夫の待つ家へと帰っていった・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暗いお話から、やっと抜け出せました~(;^_^A

次回は、オトコ3人の密談のお話です。モチロン、首謀者は撩で~すっ(≧∇≦)b

やっと撩がでてくる~!
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【2013/05/06 17:00】 | 陽のあたる場所
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