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「・・・どぉすっかなぁ~・・・」

今日はホワイトデーだ。店先には可愛らしいお菓子がところ狭しと並んでいる。

「ナンパ」と称して家を出たはいいが、目的のものが見つからずさっきから同じよなところをウロウロしている。


歌舞伎町のおねぇさん達(元男も含む)のお返しは、香が例年通り手作りのクッキーを用意してくれているから問題ないのだが・・・。



今年のバレンタインは、風邪をひくという失態(?)を犯してしまったため、香に簀巻きにされてベッドに寝かされていたのだ。途中、エロイカのママとかずえちゃんがチョコを届けてくれた以外、外にも出ず香と2人きりだったのだ。

いつもなら、歌舞伎町のおねぇ様方から頂くチョコの山に紛れ込むように置かれる香のチョコだが、今年は違った。

俺が寝ていると思ったのだろう。簀巻きにされたまま寝ている(ふり)をしていた俺の前髪を暫く指で弄んだ後、額の傷跡にそっとキスをしてくれたのだ。

今も覚えている、柔らかくて温かい感触。奥手な香にとっては精一杯なキスだったのだろう。

無意識のうちに額の傷を撫でている自分に気が付き、思わず苦笑いする。


歩き回った末、店先に見つけた小さな「ソレ」を見つけた俺。誰にも見つからないようにこっそりと買うと、アパートへと帰った。


そっとリビングを覗く。

・・・誰も居ないな・・・

時間を見れば、香はまだキャッツにいる頃だろう。

俺は買ってきた「ソレ」をダイニングテーブルに置くと、リビングのソファーにひっくり返って香が帰ってくるのを待った。


「ただいまぁ~・・・って、あれ?どうしたの?これ・・・」

買い物袋を持ってキッチンに向かった香が手にしているのは、オレンジ色をした丸くて小さな花束だった。

「ん~?あぁ、それか。・・・まぁ・・・な。そうだ、香コーヒー入れてくれよ!な?」

明らかに挙動不審な俺の態度に、首を傾げながらも渋々コーヒーを入れて来てくれた香。

手には先ほどの花束と、ミック達にもらったであろうお返しのクッキーを持っていた。

「もう・・・。あたしだって帰ってきたばっかりなのに・・・。コーヒーくらい自分でいれなさいよ。」

そう言いつつ、自分の分のコーヒーも持って来ている。

「夕飯にはまだ早いから、おやつにしようかな」

そう言って、持ってきたクッキーを開けようとする香の手をグイッと引き寄せた。


「ちょっ・・なっ・・・何!?」

腕を引かれてソファーに倒れた香が焦った顔で俺を見上げる。

「ん~?何って、今日はホワイトデーだろ?撩ちゃんからのお返し。」

起きあがろうとする香の肩をそっと押さえこむと、額に唇を寄せる。

途端、ピキンと音をたてそうな位の勢いで香が固まった。

そのまま、鼻と鼻をすり寄せる。

香が息を呑んだのがわかった。お互いの息が感じられる程に近づいた唇。

ぎゅうっと香が目を瞑った。


「・・・んっ・・・!?」


今度は唇にキスされると思っていたのだろう。予想外の展開に、香が目をパチクリさせている。

「・・・な・・・なによ・・・。これって・・・?」

そう。香が目を瞑った事を確認した俺は、ポケットの中に隠していたマカロンを口移しで香にプレゼントしたのだ。

真っ赤になっている香は、まだマカロンを口にくわえたまま固まっていた。

「バレンタインには、香ちゃんからここにキスしてもらったから、撩ちゃんからは『倍替えし』ってことで♪」

「へっ・・・?」

ポロリと香の口からマカロンがこぼれ落ちた。

「あ・・あんたっっ!!寝たふりしてたの~!?」

香が更に赤くなって叫んでいる。

「お互い、サプライズってことで?ちゃぁんと返したからな?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
バレンタインネタの続きです。

ちなみに、花束は「ストロベリーフィールド」をイメージしてます。花言葉は「変わらぬ愛」「永遠の恋」だそうです。

ホワイトデーのお返しにも意味があるそうで、キャンディーは「私もあなたが好きです」、マカロンには「特別な人」という意味があるそうです。知りませんでした~・・・。男性陣、気をつけてくださいね~。

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【2014/03/14 00:00】 | 短編
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