CH2次創作サイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

冴子さんのお話(超短編)になります。原作とはイメージが違うので、いいよ~という方のみどうぞ~。















************
「・・・これ・・・。」

年末年始の激務をこなし、世間からだいぶ遅れた正月休みをもらったのは今朝の事。あまりの忙しさに年末の大掃除をしていなかった事を思いだし、部屋の掃除をしていて懐かしいモノを発見してしまった。

普段使わないコート類がしまわれているクローゼットの一番端に掛かっていたそれは、槇村のコートだった。

「・・・懐かしいわね・・・」

ヨレヨレのコートは、クリーニングにも出さないまま、大切に大切にカバーをされた状態で仕舞われていた。


あれから何年たつのだろうか?

懐かしさと同時に、胸を締め付けられるような想いもよみがえってくる。

初めて槇村が家に泊まって行った時に忘れて行ったものだ。「相棒」としてではなく「恋人」として過ごした翌朝。何ともいえない満たされた想いと、ちょっぴり照れくさい思いが入り交じった時間。

当の槇村は、いつもと変わらぬ素振りを見せていたのだが、愛用のコートを「うっかり」忘れて行ってしまったのだ。

『次に会った時に返すわね。』

そう約束していたのに。

その「時」は永遠に来なかった。



『明日、君のマンションに行くから待ってて欲しい』

3月31日、留守番電話に遺された短いメッセージとともに、コートは槇村の形見となってしまったのだ。

もう、メッセージの続きを聞くことも、あの温もりに包まれる事も出来ないのだ。


コートに掛かっていたカバーをそっと外すと、微かに煙草の匂いに混じって懐かしい匂いがした。

恐る恐る袖を通してみる。

槇村のコートは、彼の性格を表しているかのように、柔らかく優しい匂いがした。

揺れる視界。


今だけ。今だけは・・・


槇村の温もりに包まれたまま、私は暫く子猫のように丸まっていた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私に中の冴子さんのイメージそのままに書いてみた作品です。強気で妖艶なイメージもありますが、槇兄の前では、一途で少女のような一面があったのではないかと・・・。

冴子さんって、書くのが難しいです。でも、一途な彼女が好きなんです。
関連記事
スポンサーサイト

【2014/01/27 00:00】 | 短編
トラックバック(0) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。