CH2次創作サイト
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奥多摩でお互いの気持ちを確かめ合ったあたしたちだったが、それ以降、まわりのみんなが期待するような進展はない。

今日はクリスマス当日だ。23日にはキャッツで美樹さんの退院祝いと結婚式の2次会、クリスマス会を一緒にやった。忙しい最中の冴子さんも参加して、賑やかに過ごせて楽しかった。

昨日は撩と2人で過ごせたら・・・なんて淡い期待をしていたのだが、ねこまんまの「さきちゃん」からのラブコールに誘われて飲みに出かけてしまったのだ。

「あ~ぁ・・・。」

洗濯物を干し終わったあたしは、屋上から澄み切った青空を見上げながらため息をついた。

・・・撩とデートしたいなぁ・・・

あたしだって年頃の女の子(!!)なのだ。甘い夢の一つくらい見てみたい。

おりしも今日はクリスマス当日。サンタなんて今更と笑われてもいい。シンデレラのようにたった一晩で良いから、大好きな人と特別な時間を過ごさせてください。

雲一つない空に向かって手を合わせてお願いしてみる。


家事を一通りこなすと、いつものように伝言板のチェックへと向かう。街はクリスマスムード一色で、道行くカップルは肩を寄せ合い通り過ぎてゆく。

伝言板には相変わらず依頼がなく、ガックリと肩を落としながら、トボトボとアパートへと引き返す。

「・・・やっぱり、灰かぶりはシンデレラにはなれないのかな・・」

アパートに撩の姿はない。

はぁっ・・・とため息を大きくついたと同時に、電話が鳴った。

「はい、冴羽商事・・・」

「あ、香?丁度よかった。ね、今アパートの下にいるんだけど、ちょっと寄っていってもいい?」

電話の相手は絵里子で、下を見ると携帯を片手に上に向かって手を振っている。

慌てて電話を切ると、絵里子を迎えに玄関まで向かう。

「香~久しぶりっ!!」

玄関を開けたと同時に、絵里子に抱きつかれ、そのままぐいぐいと手を引かれ部屋へと連れて行かれた。

「ちょっ・・・絵里子!?何?何なの?」

訳がわからないあたしに、絵里子がピシャリと言う。

「ね、香。この時間にあなた一人で居るってどう言うこと!?ちゃんと言ってやりなさいよ!『一緒にいて♡』って。押しが足りないのよ、押しが!!!」

そう言いながら、助手とおぼしき子と一緒に強引にあたしの服を剥ぎはじめた。

「やっ・・・。ちょっ、ちょっと絵里子っっ!!何~~!?」

慌てふためくあたしに有無を言わせぬ勢いで、服を着せ、メイクを施していく絵里子。


30分後・・・鏡の前には、灰かぶりからシンデレラになったあたしがいた。

「ん~。やっぱり香は何を着ても似合うわね~♪・・・さ、シンデレラ、魔法の舞踏会の始まりよ。行って王子様をちゃんと捕まえてらっしゃい!」

そう言って部屋から出されたあたしを待っていたのは、スーツを着た撩だった。

「・・・りょ、撩?」

お互い、見慣れぬ姿のせいか、恥ずかしくて目も合わせられない。

もじもじしていると、不意に撩の手があたしの右手を掴んだ。

「・・・行くぞ。」

それだけ言うと、クーパーにあたしを乗せて撩はどこかへと車を走らせた。

「・・・ね、どこに行くの?」

ねぇ、どうしてそんな格好してるの?絵里子に着せられたの?どこに連れてってくれるの?

返事は返って来ない。

しばらくして、撩が車を止めた場所は港だった。目の前には大きな客船。

「・・・乗るぞ。」

そう言うと、撩はあたしの手を自分の腕に組ませると客船へと誘導して行った。


きらきら輝くシャンデリア。沈み込んでしまいそうなほどふかふかの絨毯。

撩が案内してくれた先は、夜景が見える特別席だった。

あたし、夢でも見てるのかな?・・・サンタさんがよい子にしてたご褒美に見せてくれた夢?

席についても、ぼんやりとしているあたしに、撩が苦笑しながら囁く。

「言っとくけどな、夢じゃねぇからな?・・・おまえと過ごすために、用意したんだぜ?今日だけは、めいいっぱいおしゃれして、甘えて良いぞ。なんてったって、クリスマスだからな。」

そんな撩の優しい言葉に、思わず涙してしまったあたし。

「・・・今夜一晩、おつきあいいただけますかね?シンデレラ。」

そう言って、恭しくあたしの手を取った撩。

あたし達2人だけの魔法の舞踏会が始まった・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一応、ぎりぎりセーフ?もう少し元気になったら、甘々な2人を書きたいです。

みなさまにも、素敵なサンタが来ますように・・・。

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【2014/12/25 23:31】 | 短編
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こんばんは。おひさしぶりです。

たくさんの励ましの言葉と、感想をありがとうございました。本当に嬉しかったです。

書き終えた後・・・。腸炎→肺炎→インフルエンザ→現在に至る。という状態でした(涙)

やっとここまでたどり着くことができました。

クリスマスには甘いお話を・・・。と考えていたので、短編ですが書いてみました。

お時間がありましたら、お立ち寄りください。

【2014/12/25 23:30】 | つぶやき
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