CH2次創作サイト
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冴子さんのお話(超短編)になります。原作とはイメージが違うので、いいよ~という方のみどうぞ~。















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「・・・これ・・・。」

年末年始の激務をこなし、世間からだいぶ遅れた正月休みをもらったのは今朝の事。あまりの忙しさに年末の大掃除をしていなかった事を思いだし、部屋の掃除をしていて懐かしいモノを発見してしまった。

普段使わないコート類がしまわれているクローゼットの一番端に掛かっていたそれは、槇村のコートだった。

「・・・懐かしいわね・・・」

ヨレヨレのコートは、クリーニングにも出さないまま、大切に大切にカバーをされた状態で仕舞われていた。


あれから何年たつのだろうか?

懐かしさと同時に、胸を締め付けられるような想いもよみがえってくる。

初めて槇村が家に泊まって行った時に忘れて行ったものだ。「相棒」としてではなく「恋人」として過ごした翌朝。何ともいえない満たされた想いと、ちょっぴり照れくさい思いが入り交じった時間。

当の槇村は、いつもと変わらぬ素振りを見せていたのだが、愛用のコートを「うっかり」忘れて行ってしまったのだ。

『次に会った時に返すわね。』

そう約束していたのに。

その「時」は永遠に来なかった。



『明日、君のマンションに行くから待ってて欲しい』

3月31日、留守番電話に遺された短いメッセージとともに、コートは槇村の形見となってしまったのだ。

もう、メッセージの続きを聞くことも、あの温もりに包まれる事も出来ないのだ。


コートに掛かっていたカバーをそっと外すと、微かに煙草の匂いに混じって懐かしい匂いがした。

恐る恐る袖を通してみる。

槇村のコートは、彼の性格を表しているかのように、柔らかく優しい匂いがした。

揺れる視界。


今だけ。今だけは・・・


槇村の温もりに包まれたまま、私は暫く子猫のように丸まっていた・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私に中の冴子さんのイメージそのままに書いてみた作品です。強気で妖艶なイメージもありますが、槇兄の前では、一途で少女のような一面があったのではないかと・・・。

冴子さんって、書くのが難しいです。でも、一途な彼女が好きなんです。
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【2014/01/27 00:00】 | 短編
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温かいコメントをありがとうございました。とても嬉しかったです。コメントをいただいた方、お返事が書けなくて申し訳ありません。



退院の目処はまだ立たず、先が見えない状態でちょっと辛くなってきました。


現状を一言で言うならば「お腹空いた」ですね・・・。

入院してから食べたのは、たった2食だけ。点滴で栄養補給されているとは言え、お腹は減るのです。

あぁ・・・カオリンの手料理が食べたい・・・

「食欲」って、人間の3大欲求と言われている中の1つにあがるくらいですし、食べるの大好きな私にとっては拷問の様な日々です・・・(涙)

こっそり食べてしまおうか・・・?なんて不埒なことを考えたこともありましたが流石に実行する勇気は無い私。


本当は、退院後からお話をアップする予定でいたのですが、退院がもう少し先になりそうなため、自分のリハビリとストレス発散の為に・・・と、外出した際に、思いつくまま超短編を書いてみました。(冴子さんしか出てきません)いつものタブレットが手元にないため、うまく書けませんでした。スミマセン。でも、気晴らしになりました。お時間がありましたらお立ち寄りください。

早く元気になって、美味しいものを食べながら、またCHの世界に浸りたい・・・と思う今日この頃です・・・。

【2014/01/26 23:59】 | つぶやき
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「お詫び」に対して、皆様からたくさんの温かいコメントやアドバイスを頂きました。本当にありがとうございました。

もうダメかも。と、一人で悶々と考えていた所だったところに、ほかの方の貴重なご意見等がいただけた事に感謝しております。


いろいろ考えた結果、今回の件に関しては「作品の削除」という形でけじめをつけさせて頂きたいと思います。

(明日から入院することになったため、早々の決断をさせていただきました。勝手で申し訳ありません)

心配して下さった皆様、本当に本当にありがとうございました。


今回の件で、学ぶことがたくさんありました。それらを活かして、今後のサイト運営に繋げていけたら・・・と思っております。

心と身体を休めて、また、自分らしい「CH」のお話を書きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


                                                  管理人 華          

【2014/01/17 22:17】 | つぶやき
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「はぁ~・・・どこも大変だなぁ~・・・」

1/4のニュースで、正月のUターンラッシュが始まった。という情報が流れると、香が呟いた。

毎年恒例の何10キロレベルの超渋滞である。

同じくリビングのソファーでゴロリと横になっていた撩も、何気にテレビの画面に目を向けると眉をしかめた。

「・・・相変わらず、すげぇよなぁ~。一体何時間掛かるんだよ・・・」

画面には車の長い列が映し出されている。確かに、この状態では運転手はたまったものではないだろう。



ウンザリするような思いとは別に、少しだけ羨ましい。という思いもある。

あの渋滞は疲れて大変だろうが、車の中にいる人たちは皆、愛しい祖父母達と楽しいひとときを過ごしてきたのだ。

年に1度会えるかどうかの親戚が集まり、わいわいと騒ぐ。従兄弟、姉妹が集まればまるでキャンプの様だ。

都会育ちで、田舎も無かった香にとって、夏休みや正月に「おばぁちゃん家に行くんだ!」という同級生達が実は密かに羨ましかったのだ。

兄貴の仕事がら、盆も正月もない状態だったため、この時期、香は一人で家に居ることが当たり前になっていたのだから。

「・・・帰省・・・か・・・。あの人たちには、家とは別に『帰る』場所があるんだよね・・・」

いいな。

香が心の中でそう呟いていると、撩がボソッと呟いた。

「・・・確かにな。俺らには帰る田舎もねぇしなぁ・・・。まぁ、しいて言うなら、教授の家が俺たちの『田舎』か?」

撩の一言に、思わず笑みがこぼれる。

そうだ。あたしだけじゃない。撩も、ミックも、海坊主さんも、美樹さんも、そしてかずえさんも同じなのだ。

「・・・いいわね。教授の家があたし達の田舎だなんて、素敵じゃない?だったら、美樹さん達も誘って年始のご挨拶に行かない?」

・・・もしかしたら、お年玉もらえるかもよ?なんて冗談を口にすれば、撩がぶるぶると頭を振る。

「行くのはかまわんが、あの狸爺にそんなもの要求した日にゃ、実験台にされるからやめとけ」

・・・あはは・・・そうかも・・・

想像するだけでも、かなり怖い。

さっきまでの切ない様なもの悲しい気持ちはどこへやら。さっそく美樹さん達に連絡をとると、翌日教授の家に皆で集まる事になった。



「やっほぉ~♪美樹ちゃんもかずえちゃんも相変わらずもっこりちゃんだねぇ~♡今年こそ撩ちゃんとフリン・・・うぎゃぁっ!!」

「こんのもっこり大将めっ!!新年早々なにやっとんじゃ!!」

先に教授宅に着いていた美樹さんとかずえさんに飛びつこうといていた撩に『新年特大号』と書かれた特製ハンマーをお見舞いした香をみて、皆は半ばあきれ顔である。

「・・・相変わらずなのね・・・」と、美樹。

「・・・今年は、店被害が減るといいんだが・・・」と、海坊主。

「・・・相変わらずひねくれた奴だな・・・」と、ミック。

「・・・香さん、今年も苦労しそうね・・・」と、かずえ。

一同が騒がしい2人を引き剥がし、教授の元へとたどりついたのは数分後の事であった。


各自持ち寄った料理やお酒を堪能し、にぎやかな新年会となった。

昼から始まったそれは21時過ぎまで続き、まだ飲み足りない。と騒ぐ男性陣(ミックと撩だ)を引きずる様にしてのお開きとなった。

「教授、お騒がせしました。とっても楽しかったです。ありがとうございました」

そう言って皆が帰ろうとしたとき、教授がにっこりと笑って言った。

「今度はお盆休みじゃな。今度は泊まりでおいで。夏には、花火をやるのもいいのぅ。」

今日の集まりが、ただの新年会では無いことを、教授は判って居たのだ。皆が一瞬沈黙した。

「こんな爺しかおらんが、おまえさん達さえよければ、ここをおまえさん達の実家だと思ってくれると嬉しいんじゃがな?」

教授のこの一言で、少なくともお盆の帰省は確定した。夏には、納涼会と称して縁側でビールを片手に花火をするのだろう。そして、女性陣は夜を徹しておしゃべりに夢中になるのだろう。考えるだけでワクワクする。

教授の優しい心遣いに、香が涙目になりながら笑顔で答えた。

「ありがとうございます、教授。これからも、よろしくお願いします。・・・こんどは、バレンタインのチョコを持って皆で来ますね?」

「そうね。それがいいわね!みんなで集まったら楽しそう!!」と、美樹。

盛り上がる女性陣を、優しい目で見つめるそれぞれのパートナーは、教授の心遣いに感謝しつつも、狸爺の魔の手から己のパートナーを守るか。ということに頭を悩ませるのであった・・・



「今日は楽しかった~・・・撩、ありがとう」

撩が自分の心のつぶやきに気が付いてくれたこと。そして、子供の頃叶えられなかった「帰省」というイベントを体験させてくれたことに、感謝してもしきれなかった。

運転席の撩は、一瞬目を泳がせると、慌てて答えた。

「あ~?俺は何にもしてねぇぞ?・・・ま、俺らが集まる場所って言ったら、精々キャッツだろ?それじゃあタコ達が休んだ気がしねぇしな。あんな爺さんしかいないが、教授が「ふるさと」にしていいって言うんだから、いいんじゃないか?・・・それに、あそこならUターンラッシュに巻き込まれる心配もねぇしな」

「ふふっ。そうね。いい距離かもね?」

本当に嬉しそうな香の顔をみて、撩は思った。

・・・あのラッシュの中、運転する奴等は、家族の満足そうな顔を見るだけで疲れが吹っ飛ぶんじゃないのだろうか、と。

いつの間にか隣で小さな寝息を立て始めた相棒の頭をそっと撫でると、満足した思いで我が家であるアパートへと車を走らせたのだった・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あけましておめでとうございますm(_ _)m 今年もよろしくお願いいたします。

・・・正月、お互いの実家が近い事もあり「帰省する」という概念がない我が家ですが、自分の小さい時は、何時間もかけておばぁちゃんの家に「帰省」して、従兄弟達と楽しく遊んだ記憶が鮮明に残っております。あの、なんとも言えないワクワクした気持ちを、2人にも味わってもらえたらなぁ~・・・と思ってかきました。2人に「ふるさと」と呼べる場所があるなら、教授宅かな?と。・・・で、数年後には、ちび達も加わってにぎやかな帰省になったら・・・なんて妄想を膨らませていた私です・・・

【2014/01/12 00:00】 | 短編
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