CH2次創作サイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夕飯を終え、2人でまったりリビングでのコーヒータイム。

撩としてはせっかくのまったりタイムなので、やっと最近触れることが出来るようになった香と、イチャイチャしたいところなのだが、

撩を危険人物と見なしたのか、香のいる位置が微妙に遠い。

「・・・なぁ、なんでそんなに端っこにいるんだよ?こっちに来りゃあいいだろ?」

声をかけると、ビクリと香の肩が跳ねた。

「い、いいでしょっ!あ、あたしがどこに座ろうと、あたしの自由だものっ!!」

そう言いつつ、ジリジリと後ずさる香。


「・・・そぉんなに俺といるのがイヤな訳ね?香ちゃんは」

わざとらしく深いため息を付く撩。もちろん、チラリと香の表情はチェックしている。

「べ、べつにイヤだなんて言ってないでしょっ!」

赤い顔をした香が、必死に弁解しているのが、視界の端に見える。

「んじゃ、こっち来いよ?・・・それとも、俺がそっちに行こうか?」

ニヤリと笑みを浮かべた撩が、獲物を追いつめるかの様に香に迫る。


「えっ?あっ、あのねっ、りょ、撩!?ちょ、ちょっと待ってっ・・・」

ソファの端へと追いつめられた香は、焦っていた。

(う~っ///ちっ、近いよぉ~~)

撩の右手がそっと頬をなでる。

(ひゃぁぁ~///)

心臓が口から飛び出すんじゃないかと思う位、バクバクしている。





初めてキスをしたのが3日前。名前を呼ばれて振り返ったらキスをされたのだ。

いわば、不意打ちのキスであって、こんな風に迫られるのは初めてなので、どうしたらいいのかわからないのである。

(ちなみに、3日前は同意が得られていなかったたため、超特大ハンマーの餌食となった)



「・・・なぁ、香。キスしていいか・・・?」

自分を見つめる「男」の顔をした撩から、目が逸らせない。

「・・・あ・・・そ、そんなこと、・・・聞かない・・・でよ・・・」

頭の中では、「どうしよう、どうしよう」とグルグルしていて指一本も動かせない。

それ以上の事が言えずにいたら、撩の指がそっと唇をなぞった。

ゾクリと背中に痺れが走る。

「・・・ハンマーは、なし。・・・な?」

そう言うと、撩が目を閉じて近づいてきた。

(う~~っ///どどどうしよう~~///どうしたらいいのぉ???)

ギュッと目を瞑ったと同時に、唇に感じた柔らかくて少しかさついた感触。

触れては離れ、を繰り返す。

(も、もう、ダメ・・・)

心臓が破裂しそうな位ドキドキして、耐えられなかった。

ギュッと撩のシャツの裾を握る。

ふっ・・・と唇が離れる。

「・・・すっかり女の顔しちゃって・・・。・・・その顔、俺以外に見せんなよ・・・?」

そう言うと、撩はあたしの髪をクシャリとして解放してくれた。

はぁぁ~~・・・

脱力したあたしを見て、撩が苦笑いしている。

「キスだけでこんな顔すんだもんなぁ~。もっとすごぉいことしたら、カオリンはどうなっちゃうのかなぁ~?」

(む、無理っ!!絶対に無理よぉ~~!!)

これ以上のことなんて、想像すら出来ないあたしは、心の中でそう叫んでいた・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カオリン、ウブです。強気のカオリンも好きですが、ウブなカオリンもツボなのです~♪
スポンサーサイト

【2013/07/31 21:00】 | お題
トラックバック(0) |
温かいコメントを頂き、ありがとうございますm(_ _)m

お陰様で、あと一週間くらいで帰れそうです(≧∇≦)b

(毎日拝み倒した成果か!?)

子供には、不安な思いをさせてしまって申し訳ないな・・・。と思っていたら、じぃじとばぁばに可愛がって貰っているお陰か、結構アッサリしていて。

ほぼ毎日面会に来てくれて、テーブルでせっせっと夏休みの宿題をしてます(やったら親が採点するのが、当たり前らしい)



退院したら、翌日から仕事です。(こっそり出勤。本当は退院後自宅療養1週間なんですが、仕事が溜まっているため)

なので、今のうち充電しております。

隙をみては、お世話になっているサイト様巡りをして癒されてます。

早く元気になって、今度こそラブラブな2人を書くぞ~!!

【2013/07/29 22:47】 | つぶやき
トラックバック(0) |
「撩ちゃん、ただいま帰りましたぁ~~っと♪」

ただ今の時刻は深夜2時。向かいに住む親友と歌舞伎町行脚をしてのご帰宅である。

足取りも軽く、リビングのドアを開け放つも、いつものお小言とコンペイトウが今日は飛んでこない。

「あっれぇ~?かおりちゃんは、もう寝ちゃったのかなぁ~?」

連日連夜、深夜(朝帰り)を繰り返す自分に、愛想が尽きたのか・・・?

いつもの手痛い出迎えがないと、こうも落ち着かないとは。

「・・・相当重症だな・・・俺・・・」

ガシガシと頭を掻きながら、水を飲むためにキッチンへと向かう。



・・・。

ダイニングテーブルの上には、空になったビール缶と、つまみの残骸が散乱していた。

そこには、すっかり出来上がった相棒の姿。

「・・・か、かおり・・・しゃん・・・。こ、こちらにいらしたんですね・・・?」


ツウッと冷や汗が背中を伝う。この感じは、ハンマー→コンペイトウ→簀巻きで外に放り出される。のフルコースか・・・?

「・・・なぁによ。あたしが飲んでたら悪いわけぇ~?」

完全な酔っぱらいである。・・・さて、どうやってこの場を切り抜けるか・・・?そんなことを考えていたら、いつの間にか香が目の前まで来ていた。

「なによぉ~。なんであたしから逃げるのよぉ~?」

ギクリ。・・・バレてる・・・?



奥多摩の一件から早一ヶ月。あのときに告げた思いは真実だ。「男」として香を欲する自分の気持ちに戸惑い、家にいたら暴挙にでてしまいそうで、怖くて飲み歩いて逃げていたのだ。

なんの進展もない俺たちに、周りの連中が横やりを入れてくる今日この頃。きっと、今日もキャッツあたりで何か言われたのだろう。

そんなことを考えていたら、ドンッと香が抱きついてきた。

急なことに支えきれなかった俺は、香を抱き抱えたまま床に倒れ込む。



ゴンッ


鈍い音と共に、後頭部に鈍い痛みを感じた。

次の瞬間、唇に温かい感触。そして、鼻に鈍い衝撃。



「・・・へ・・・?」


思い違いでなければ、今、キスをした。・・・香と。

んで、勢い余って鼻と鼻がゴツンとぶつかった?




目の前には鼻がちょっぴり赤くなった香の顔。

穴が開くほどじっと見つめる。

・・・やっぱ、気のせいじゃぁ・・・ない・・・よな・・・?


「・・・おまぁ、酔ってるだろ。相当。」

そうでなければ、超がつくほどの奥手の香がこんなことするはずがない。

「・・・別にいいでしょ・・・」

言葉とは裏腹に、不安げに揺れる香の瞳。

その瞳を見つめていたら、逃げ回っていた自分が情けなくなってきた。

(新宿の種馬も、形無しか・・・)

ふうっと息を吐く。

床に寝ころんだまま、そっと香を抱き寄せると、今度は俺のほうから唇を重ねた・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あう~・・・。甘々が書きたかったのに、甘くない・・・。スミマセン・・・。やっぱり体調が悪いと思考がまとまらない気がします。

早く退院したい・・・(涙)

【2013/07/27 23:45】 | お題
トラックバック(0) |
新しい事にチャレンジ。お題に挑戦したいと思います。

・初々しいキス10題

1.鼻と鼻がゴツン
2.キス直前のぐるぐる思考
3.念入りにリップクリームを
4.見られてた!?
5.緊張しすぎて
6.キス後の沈黙
7.あ、間接キスだ・・・
8.言葉と動きをシュミレーション
9.思い出してゴロゴロ
10.真っ赤な顔ふたつ

お題配布サイト「TOY」様より


      

【2013/07/27 23:44】 | つぶやき
トラックバック(0) |
お話をupすると言いつつ、出来ず申し訳ありません。

実は、私ただ今「入院」しておりますっっ!!

今月に入っての無理が祟ったのか、身体がついに「ギブアップや~!」と、叫んだようでして・・・ハイ。

無機質な病室がどうにもイヤなので、毎日先生を捕まえては、「お家に帰りたい~(泣)」と言っております。

(迷惑な患者デス)

時間はあるのですが、いつ看護師さん&面会人が来るかわからないため、お話をかくタイミングが掴めずにおりますが、

コツコツ書いたのがやっとupできたので、よろしければの覗いてみて下さい。


皆様のサイト巡りをさせていただいて、パワーチャージをさせていただいております。

カオリンと撩にお世話して欲しい♡

楽しい事を考えつつ、この山を乗り切りたいと思っております。

【2013/07/27 23:26】 | つぶやき
トラックバック(0) |
今日は海の日。夏本番ですね~。暑い日々が続いていますが、皆様お元気でしょうか?

祝祭日関係ない仕事柄のせいなのか、カレンダーの旗印に目がが行かず、すっとぼけていた私が、世の中は3連休だったということに気が付いたのは、今朝のこと・・・(;^_^A

(あやうく、今日子供を学校に送り出そうとしていた私デス・・・ゴメンよ子供・・・)

いつものごとく、テレビを見て出かけた気分になっている私ですが、皆様どこかに出かけれましたか~?

暑いので、海行きたいです~~!・・・山も行きたい・・・。森林浴したい~~!!

旅行のパンフレットを見て、妄想を働かせている今日この頃。早く来い来い夏休み~♪

今月は私と子供の誕生月でもあるので、楽しい事をいっぱいしたいと思っております(≧∇≦)b

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


拍手、コメントいつもありがとうございますm(_ _)mおかげさまで、600パチ越えました(≧∇≦)b

サイトをオープンさせて3ヶ月半、迷走しているサイトですが、皆様に支えていただきながらここまでくることができました。本当にありがとうございます。どうぞ、これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m


本日、iPadminiを入手したので、今後、サイトの更新がそちらからできればいいなぁ~と、ただ今解説本片手に頑張っている次第です。

何せ、超がつくほどのメカ音痴な私ですので、いつになったら使いこなせるのかものすごく不安ではありますが・・・。


次は、甘い2人を書きたいなぁと思っています。今週中にupする予定ですので、お時間がありましたら遊びにきて下さい。

【2013/07/15 22:53】 | つぶやき
トラックバック(0) |
「香~っ!いいぞ~」

バスルームから撩が叫ぶと、香は裸にした悠生をだっこして連れて行く。

「はい、よろしくね~♪」

首の座った双子のお風呂係は、専ら撩の役目となりつつある今日この頃。

香曰く、撩の方が手も大きいので、安定性があって子供たちも安心する。・・・とのこと。

始めはおっかなびっくりやっていた撩だが、最近は手慣れたもので、すっかりイクメンになっている。



「気持ちいいか~?」

身体を洗い終えた悠生と一緒に湯船につかりながら、声をかける。

お風呂好きな彼は、撩の腕の中でうっとりとした顔をしていた。

「・・・しっかし、この俺がガキを風呂に入れるなんざ、考えられんわな・・・?」

そういいつつも、撩の顔は幸せそうで。彼の頬をつついたりしながら、楽しげである。



程良く温まったところで、今度は結羽香と交代する。

「ふぇぇぇ~~っ!!」

こちらは、若干風呂嫌い。・・・というか、顔に水がかかるのがイヤらしい。

なるべく顔に水がかからないよう、慎重に扱う。

左手で首を支え、右手で身体を洗っていると、クルリと首を横に向ける結羽香。・・・と、口元にあったそれー撩の小指ーパクリと吸い付いた。

「うわぁ~っ!やめろ~~っ!」

チュウチュウと吸い続ける彼女から、焦って指を引き抜く。

「おっ・・・お前っ!何でも食うなっ!!」

自分そっくりな彼女。食い意地が張っているのまで似ているのか・・・?なんて思ってみたりする自分に苦笑する。


温まった彼女を風呂から出すべく、香を呼ぶ。

「お~い!もういいぞ~!」

パタパタと足音が近づいてきて、ガチャリとバスルームのドアが開く。

「ありがと~撩。おいで~結羽香~♪」

バスタオルを広げて彼女を受け取る香。屈んだ姿勢のため、チラリと見える胸の谷間に撩の顔が緩む。

「おぉ。撩ちゃん今日も頑張ったもんねぇ~。だ、か、ら、ご褒美にカオリンも一緒にお風呂に・・・ホゲェッ!!」

不埒な要求をしたため、本日もハンマーで伸された撩。

「ひ・・・酷すぎる・・・。撩チャン、ガックシ・・・」

・・・本日も、平和(?)な冴羽家なのであった・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ほのぼのバスタイムでございます~(//∇//) イクメン撩ちゃん、いかがでしたでしょうか?

双子ちゃんもちょっと性格の差が出てきたかな・・・?

【2013/07/13 00:39】 | kids room
トラックバック(0) |
「晴れて良かったわねぇ~」

アパートの屋上で、夜空を眺める香。腕には、やっと首の座った結羽香を抱いている。

「あぁ~?晴れたところで、ここじゃ天の川なんてみれないぜ?」

同じく腕には双子の片割れである悠生を抱き、空を仰ぐ撩。

「見えなくったって、年に一度しか会えない2人が会えるんだなぁって思ったら、ちょっと嬉しいじゃない?」

小首を傾げて撩をみる香は、まるで少女のようだ。

「それもそうか。年に一度しかモッコリさせてもらえないんじゃ、彦星も大変だよなぁ~」

「あんたの頭の中はそれしか無いわけ?・・・まったくもうっ・・・」

ぷうっと頬を膨らませて怒る様は、とても2児の母とは思えない。


「・・・惚れた女に年に一度しか会えないなんて、俺には無理だな~・・・」

いつも傍にいて、一緒に泣いたり笑ったりしたい。

「・・・いつも、一緒よ?あたし達は。ねぇ~?」

腕の中でニコニコと笑う結羽香をあやしながら、撩に寄り添う香。

「・・・そうだな・・・。空のお二人には悪いが、俺たちはいつも一緒だ・・・。」

同意して、ちゅっと香の頬に唇を寄せる。

「///~~」

真っ赤になった香をみながら、撩は心の中でそっと願った。

・・・来年も、4人でこの空が見られますように・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・本当は、7/7に書いてあったんです。・・・ですが、あまりに短いのでどうしようかと・・・。

でも、せっかくかいたのでupしてみました。ほのぼの家族の風景です。

【2013/07/12 23:36】 | kids room
トラックバック(0) |
別荘についたのは、昼を過ぎたころだった。荷物を部屋に運び込むと、ソファに座っていた香を抱き上げ外に出た。

別荘の近くには小川が流れ、心地よい風が吹いている。

小川の近くに、ちょうど良い木陰を見つけ、俺は、香を抱き抱えたまま横になった。


「・・・気持ちいいな・・・。」


目を閉じると、聞こえてくるのは鳥のさえずりと水の流れる音。それに、木々のざわめき。それだけで、穏やかな気持ちになれた。

俺にされるままじっとしている香を抱き直すと、髪にそっと唇を寄せる。


ここには、自分と香しかいないのだ。天の邪鬼な自分だが、今は素直になってみようと思った。

「・・・本当は、ずっとこうしたかった・・・。お前の手を離したくなんてなかった・・・。俺は、お前を失う事が、何よりも怖かったんだよ・・・」

告げられなかった本心を明かす。


つ・・・と、頬に何かが触れた。

恐る恐る目を開けると、香と目が合う。頬に感じたのは、香の手だと理解するのに、数秒かかった。

暫しの沈黙。見つめ合ったまま、お互い、瞳の奥に隠された想いを探し出そうとしていた。



先に沈黙を破ったのは、俺。

「・・・もう、お前なしじゃ、生きてる意味なんてないんだよ・・・。お前と別れてから気が付くなんて、バカだよな・・・俺って・・・」

俺の言葉に、香の瞳からは、ポロポロと涙が零れ落ちていた。

頬を伝う涙に、唇を寄せる。

「・・・生きてくれ・・・。俺と一緒に生きてくれ・・・。俺は、お前を・・・愛してる・・・」

俺の、たったひとつの願い。



「・・・あたしで・・・いい・・・の・・・?」

濡れた瞳で、縋るような瞳で俺をみる香に、胸が締め付けられた。

「・・・お前じゃなきゃ、ダメなんだよ・・・。」

胸の奥から湧き出るような、「愛しい」という想い。激情ではなく、穏やかな愛情。それは、俺が今までに経験したことのない感情だった。

うまく言葉にできなくて、代わりに頬に触れている香の手に、自分の手を重ねる。

「傍に、いてくれ・・・。それが、俺の願いだ・・・」


「・・・りょ・・・ぉ・・・」

嗚咽を漏らしながら泣き始めた香を、ギュッと抱きしめる。

「・・・戻ってきて、くれるか・・・?」

そう問うと、腕の中の香が、小さく頷いてくれた。

「・・・もう、離さないで・・・。ずっと、一緒よ・・・」

おずおずと俺の背中に腕をまわす香の耳元で、囁く。

「・・・もう、離さない。ずっと、一緒だ・・・」

絡まる視線。俺は、言葉にできない想いを込めて、香の唇に自分のそれを重ねた・・・・・・









「ねぇ~!そこの彼女ぉ~。ボキとホテルでお茶でもしなぁ~い?」

「おのれは~っ!反省という言葉を知らんのかっっ!?」

ドッゴォォ~ンッ・・・

キャッツの店の前で繰り広げられるいつもの光景に、美樹は頭を抱えた。

「・・・結局、なにも変わらないのね・・・」


教授宅から、香を連れて撩が出て行ってから2週間後、なにがあったのかは不明だが、元の鞘に収まった2人は元気な姿で戻ってきた。

それから一ヶ月。目の前には、以前と変わらぬ光景が繰り広げられていた。

ハァッとため息をつく美樹に、隣で皿を磨いていた海坊主がボソッと呟いた。

「・・・相変わらずの、ひねくれ者め・・・」


香を連れて帰ってきたあの日から、撩の態度が少しだけ違うことに海坊主は気づいていた。香をみる目が、触れる手が、以前より優しいことに。

空白の2週間、2人の間になにがあったのかは誰も知らない。だが、確実に何かが変わっていた。




後日、七夕のために店内に飾っていた笹に吊られた数ある短冊の中に、名前のないものを2枚発見した美樹は、思わず微笑んだ。

「・・・バレないとでも思ったのかしらね・・・?」

2枚とも短冊に書かれた願いは同じ。ーずっと一緒にいられますようにー

明日は七夕。どうか、願いが届きますように・・・・・・・

そう願いつつ、2人にどう問いただそうかと、頭を働かせる美樹であった・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お・・・終わりました・・・。おつきあいいただきまして、ありがとうございました。

「激情」も素敵ですが、穏やかで深い「愛情」のほうが、撩と香にはしっくりくるかな・・・?と思って書きました。

「大人の恋」というヤツですかね?

明日は七夕。皆様は、どんな願いを短冊にかかれましたか・・・?

【2013/07/06 21:00】 | One only wish
トラックバック(0) |
「・・・香の様子はどうですか・・・?」

香の診察を終え、部屋から出てきた教授とかずえに状態を確認する。

「・・・立ち話で済ませる話じゃなかろう?」

その言葉に促されて、教授の後について書斎へと向かった。



「それで、どうなんですか?」

書斎に着くなり切り出した俺に、教授が苦笑する。

「落ち着くんじゃ、撩。大丈夫じゃよ。今は眠っておる。疲労が溜まっておったんじゃろ・・・。ゆっくり休んで、栄養のあるものを食べれば良くなるじゃろ。それに、肩はかすり傷程度じゃ。治療の必要は無いわい」

教授の言葉に安堵する。

「・・・良かった・・・」

ほっとする俺の姿を見て、教授がため息をついた。

「・・・本当に大変なのは、これからじゃぞ・・・?撩・・・」

「・・・え・・・?」

そのとき、俺には教授の言った意味がわからなかった。ー香が無事だった・・・ーそのことに、浮かれていたのかもしれない。

教授の呟いた言葉の真意に俺が気が付いたのは、翌日、香が目覚めてからだった・・・。





「・・・またよ・・・。これで、何度目かしら・・・。」

深いため息を付き、そんな言葉をつぶやくかずえからは、疲労が感じられた。

手には血のついた針と点滴のセットが入ったトレー。

「・・・また、抜いたのか・・・」

教授宅へと運び込まれた香が目覚めたのは、翌日の昼過ぎのことだった。それから一週間、香は食事はおろか、水すら口にしようとしない。

みんなが色々と差し入れてくれるのだが、一切を受け付けないのだ。一言も発せず、虚ろな目をして、ただじっとベッドに横たわっている香。

このままでは居られないため、最終手段として点滴をしているのだが、それすらも、ちょっと目を離した隙に抜いてしまうのだ。

まるで、生きる事を拒否するかのような態度に、倉庫での香の言葉を思い出す。


『あたしがいる限り、また同じことがおきる』


香の幸せだけを願って選んだ別れだった。だが、それは間違いだったのかもしれない。結局、香を危険にさらしたあげく、香にあんな事をさせてしまったのだ。



ーどうしたらいいんだ・・・?香、お前にとっての「幸せ」ってなんだ?

色々な考えが、思いが頭の中をグルグルと巡る。


「撩よ。お前さんは、どうして香くんの手を離したんじゃ?そのときの事を、もう一度よく思い出してみるんじゃな。・・・今の香くんを救えるのは、お前さんだけじゃよ・・・」

昼間、教授に言われた一言を思い出す。

ーそうだ。俺は、香を失うのが怖かっただけなんだ。だから、「香の幸せのため」なんて言い訳して、アイツの気持ちも全部無視して突き放したんだーー

自分勝手な俺のせいで、いつも自分より他人の心配をする優しい香を、ここまで追い込んでしまったのだ。

「・・・香・・・。どうしたら、お前は前みたいに笑ってくれるんだ・・・?」

どうやって償ったらいいのか、、まだ判らない。ただ、このままここにいたら、だめだということだけはわかっていた。



翌日、教授に頼んで、別荘の一つを借りた。

「・・・どうにもならんかったら、連絡しなさい・・・」

そう言って、鍵を貸してくれた教授にお礼を言うと、俺は香をクーパーに乗せ、別荘へと向かった・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
終わりませんでした・・・スミマセンm(_ _)m 次回、最終話になります。

心を閉ざした香と、撩はどう向き合うのでしょうか・・・?次回更新は、7/6予定です。

【2013/07/01 23:42】 | One only wish
トラックバック(0) |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。